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1 おさらい:子どもの頃から今日まで、私と絵とのつながりを振り返る。

 

子ども時/小学生の頃

子供の絵これら2枚の絵は小学校1 年生の授業で使った学習帳にあったもの、机を整理していて発見、母が保管してくれていたものです。
左の「氷と暮らし」ではスケートする子供を、右の季節行事「節分」では豆をまく父を色鉛筆で描いています。

今この年になって、苦手なモチーフは実は人物なのですが、少なくともこの絵からはそんなことを感じさせないものがあります。

うまく描こうとするより子ども頃のように、無心で描くことこそ大事であることを教えてくれる絵でした。
先生の評価もありがたいことに5重丸。

 

絵を描く楽しみ発見/高校生時代

東住吉高校

自分に絵心があるのか、ないのかなど気にもかけなかった中学校時代を経て
進学した大阪府立東住吉高等学校。

3年生のとき書道か美術かの選択があり、書道は不得手と選んだ美術の授業で、色紙にサインペンで校舎から眺めた絵を描くという課題がありました。

この時、思いのまま描いたものを大層褒めていただいたのが美術の先生でした。

絵が描けるかも!と気づかせていただいた恩師には今も感謝の思いでいっぱいです。

 

デザインとの出会い/大学生時代


大学の経済学部へ進学。そこで入部したクラブが男声合唱団 立命館大学メンネルコール。

定期演奏会のために先輩が制作したパンフレットのデザインの素晴らしさに衝撃を受け、デザイン担当を引継ぎできることを目指し、見様見真似で取り組みました。

先輩の教えを受けながら、2年後には定期演奏会パンフレット、ポスター、チケットなどのデザインに携わりることができ、デザインすることの喜びを体感。

 

この経験が将来の進路を決める大きな要因となりました。

 

デザインを学ぶ

定期演奏会パンフレットの全ページをレイアウトデザイン。東京演奏会、京都での定期演奏会のチケットなどを手掛ける。

 

 

仕事と絵/社会人

専門的な学習を積んでいないことからデザイナーへという志は持ち得ず、デザインに関わることができる広告業界に就職。

広告代理店を経て広告制作会社へ転職。

営業職からディレクターへの道を進む中で、広告制作の基礎を学びました。

デザインラフ

デザイナーに意図を伝えるために制作した鉛筆ラフ/再現(右)と完成したページ(左)。
パソコンによるデザイン制作に移行した現在、手描きのラフは目にする事はなくなりましたね。

 

言葉ではなく絵で伝えることでブレなく伝わることを学んだ時代でした。

デザイン制作の拠点

グラフィックプロダクション、CM制作会社、イラストレーション会社がここの終結。高度なクリエイティブの拠点であった。懐かしくスケッチ。

 

 

出張スケッチ

2017年5月 広島平和公園をスケッチ

上は展示会イベントなどで出張した先でのスケッチの一つです。

イベント開催期間中は結構自由な時間があり、訪問先を記録しておきたいとの思いから、簡単なスケッチセットを携えてスケッチすることを始めました。

対象を前にして描くことは高校生以来のことで、改めて絵を描くことが気持ちに潤いをもたらすことに喜びを感じました。

広島、小倉、東京、横浜でのスケッチが小さなスケッチブックに思い出とともに残っています。

 

 

もう一度、絵/今

武庫川スケッチ

阪神電車 武庫川駅・武庫川線/昭和30 年頃の写真をベースにしたもの。

 

仕事一辺倒な暮らしから、自分の時間が増えるにつれ、この機会にこれまで楽しんでいた広く浅い趣味を絞り込み、一つだけ深めて見ようと思い立ち、選んだのが水彩画です。

【まとめ】

私と絵とのかかわりをみると、素養というようなものはあったのでしょう、それが高校生のときたった一つの授業、一人の美術の先生によって触発され、絵が好きであることを自覚したように思います。

よく誰々との出会いが人生を変えたとか、あの出来事がなければ今の私はないとかと言われますが、私の場合ここまでではないものの、確かに同じような体験をしたことで、人生の後期に至って絵が素敵なパートナーに加わったことは事実です。

これからもこのことを大事にしながら、一歩づつ深めて行きたいと考えています。

深めるとは表現技術を基礎から応用へと進むことであり、また風景や情景からのメッセージを受け取る力を養う事とし、これを両軸に水彩画を楽しんでいくことにします。

 

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