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こころの名店、名品 スケッチ:こころの名店、名品

孤高のパーマ店「タンポポ」

描き残しておきたい風景

何度もその前を通ったりしいるのにもかかわらず、今までスケッチの対象として意識になかったのはその目でちゃんとみていなかったから。
例えば、髪をカットしたいなという気分で街を歩くと、すれ違ったりする人の髪型がやたら目につき、あんなスタイルがいいかもなどと思うことに似て、その目で見れば紙面での構図や配色など、こうすれば収まると感じる建物が結構見つかるもの。今回の美容院というよりパーマ店「タンポポ」もその一つ。このお店の周りはこれまで同じような昭和30年代の木造建築や古い棟割長屋が続いていた。
暫く振りに前を通ってみると、タンポポ以外が更地となっていて、どうやらマンションが建つということのようであった。更地の中で、この角地だけが地上げを受け入れなかったのか、毅然としてと立ち続けていた。この建物を避けるようにマンションは何とL字型となって完成。今その新しさとこのクラシックな雰囲気が絶妙なコントラストとなっている。令和の時代に頑固にも昭和の空気を漂わせ立ち続ける「タンポポ」はその名に反して古武士のようでもあった。

タンポポ

パーマ、タンポポ

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