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こころの風景 スケッチ:こころの風景

こころの風景 5

四日市工業地帯の風景

四日市風景A

精緻なメカニズムに結構興味をそそられる。小さなものは機械式腕時計、もう少し大きなものでバイクのメカニズム、さらに大きなもので建築現場のクレーン、そして最大のものはいわゆる工業プラントである。例えばこの三重県四日市市の石油精製プラント、幾本とそそり立つタワーや縦横無尽に張り巡らされたパイプやチューブ、それらが組み合わされ24時間休むことなく稼動する工場の姿は繊細かつダイナミックでパワフルなアスリートを思わせる。

また夜ともなれば光の中に浮かび上がる姿はいわゆる「工場萌え」と言われ幻想的な姿で見る者を魅了する。
これまで、幾度か工場萌えを描くべく、表現タッチを工夫してみたがなかなかうまく描けない。上は鉛筆ラインを生かしざっくりと描こうとしたトライ作品。

以下は趣を変えて0.1mmのラインマーカーで線描きし、工場の心臓部的な部分だけ工場萌えのイメージを伝えようとしたトライ作品。
やはり感じた精緻さとダイナミックさをうまく描き切るには、まだまだ修行が必要のようだ。

工場2

 

絵を描く大原則を、現地に行かず、直接目にしていない風景を写真だけを頼りに描くことはNGとしている。
と言うものの、写真で三重県四日市市の工業プラントを見た途端、その大原則に反しても描いてみたくなった。現地に赴き写真で見たと同じ場所へ行けるかどうかも定かではない。
やむなく現地の雰囲気をできるだけ感じるため、以前に見た堺エリアの夜の工場群を思い出したり、「工場萌え写真集」を買い、いくつも眺めることでまるでみてきたようなモードになり描いたのであるが、やはり何か物足りなく仕上がっているのはその後めたさがあるからかも知れない。現地写真は以下のよう。

Plant Night

因みにこの写真素材は著作権に触れないようストックフォトから購入したものである。いつか現地に行って描くことができるよう願う。

 

 

 

 

 

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