ゆずの香り、夕霧そば
近松門左衛門作「曽根崎心中」は露天神(お初天神)の境内で実際にあった心中事件を題材にして書いた人形浄瑠璃の大ヒット作。その露天神の飲み屋街を抜けたところにあるのが「瓢亭」です。
ここはまた私が卒業後就職した広告代理店から広告制作会社へ移り、担当した広告会社のクリエーターたちが昼食で名物の「夕霧そば」を味わいにわざわざタクシーで来店していた店でした。
名物の「夕霧そば」は柚子の皮を細かくおろし、そば粉に混ぜて打った変わりそばで、その名の由来は近松門左衛門作の「廓文章」の夕霧太夫に因んだものとのこと。一口含むといっぱいに広がるゆずの香りがクセになる逸品です。天ぷらをセットすればさらによし。
残念ながら2020年越し蕎麦としていただくチャンスを逃しましたが。多分アフターコロナであろう今年の年末は絶対に戴きたい!まだまだ先のこと。